2012年10月16日火曜日

目指せ快眠生活!まず見直すべきは睡眠環境

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あなたは普段の睡眠をよりよいものにしたいですか?

「いいえ」と答えるヒトはいないと思います。


では、より良い睡眠とはどんなものでしょうか?


それを定義することはとても難しいですが、次に上げる3つの要素が揃っている睡眠であると表現するとわかりやすいと思います。

1つ目は「すぐ眠る」です。寝付くまでの時間が短いということです。

2つ目は「ぐっすり眠る」です。深い睡眠を含んで睡眠が安定し、中途覚醒が少ないということです。

最後は「すっきり目覚める」です。起床前の比較的浅い睡眠から覚醒へ円滑に移行することです。

これらの要素が揃って「よく眠れた〜」となるわけです。これらがひとつでも欠けるとうまく眠れなかったということになります。



そこに影響してくるのが意外と注目されていない「睡眠環境」というわけです。


暑くて眠れない、寒くて寝付けないという経験を日常的にするように環境が睡眠に及ぼす影響は少なくありません。睡眠自体に問題がない健常人でも環境が不適切なら容易に睡眠は障害されます。よりよい環境で快適に眠ることは健康な生活を送るうえで欠かすことができません。


今回は『睡眠環境』について見直してみたいと思います。








睡眠環境とは温湿度、光、音、香り、空気成分、寝具などの様々な環境要素を総合して言います。

その中でも以下のものが重要となります。




まず今日は温湿度からみてみたいと思います。


















日本は四季により温湿度が明確に変化します。
春は「春眠暁を覚えず」といって寝付くまでの時間が短く安定した睡眠がとれますね。一方、高温多湿の夏や低温低湿の冬は睡眠も妨げられます。



高温多湿環境だと覚醒が増加して、夢をみるレム睡眠と深い睡眠が減少します。睡眠の前半に目覚めることが多くなると言われています。


低温環境でも、睡眠中の目覚めは増加し、夢をみるレム睡眠は減少します。睡眠の後半の目覚めが増加すると言われています。


また、温熱環境にはもう一つ重要なものがあって、それは寝床内気候です。寝床内気候とは寝具と人体の間に出来る空間の温度と湿度です。

これに関しても、良好な睡眠が得られる条件が研究されていて、温度は32〜34℃。湿度は45〜55%となっています。



以上をまとめると、室温は寒すぎず暑すぎず、寝床内温は32〜34℃、湿度は50%くらいが睡眠感が良好な寝室環境となります。


これではわかりづらいと思いますので、温湿度環境の魔法の数字をお伝えします。



















22℃=室温、33℃=寝床内温、55%=湿度です。

これを覚えて実践できれば、まずは温湿度についての睡眠環境はバッチリです。

みなさん、これから寒くなりますが、一度試してみてください。

次回は、光環境について語りたいと思います。