さて、睡眠時無呼吸症候群を放置していたらどうなるのでしょうか?
簡潔に言うと、生活習慣病になり早死する可能性が高いということです。
睡眠時無呼吸症候群は上の画像で示したように、様々な病気を引き起こす根源と言えます。病気のみならず、睡眠不足による集中力の欠如などから労働災害に結びつくことも指摘されています。今回は、そのリスクと合併症についてみていきたいと思います。
睡眠時無呼吸症候群の原因・症状はコチラ。
睡眠時無呼吸症候群のリスク
- 起きた時の頭痛・頭重感
- 倦怠感
- 眠気
- 集中力低下
- 記憶力低下
- 交通事故
- 生産性の低下
- 労働災害
特に最近注目されているのは、交通事故の危険性です。
新幹線の居眠り運転の事例が示すように、睡眠時無呼吸症候群の方は、睡眠不足になり居眠り運転の確立が高くなります。その結果、交通事故を起こすのです。
過去の研究データから、睡眠時無呼吸症候群の方の居眠り運転による事故発生率は、健常者に比べ7倍高いことがわかっています。
Findley L 1989
最近(2012年7月)も東京税関の職員が乗った車がトラックに追突され、6人が死傷した事故がありましたが、この時のドライバーも睡眠時無呼吸症候群の症状があったとういことでした。
睡眠時無呼吸症候群の合併症
- 高血圧
- 心不全
- 心筋梗塞・狭心症
- 夜間突然死
- 脳梗塞
- 糖尿病
- うつ病
睡眠中に無呼吸になるため全身が酸欠状態となり、全身にストレスがかかります。そのため、睡眠時無呼吸症候群の方は、上記の合併症になる確立が健常者と比べて高くなっていることが証明されています。
お薬(降圧剤)を飲んでも血圧が下がらない高血圧は、睡眠時無呼吸症候群を疑うことも必要です。治療をするだけで血圧が下がることもわかっています。
ここに示した以外にも、様々なリスクがある睡眠時無呼吸症候群。あなたは放置しておけますか?
今回は、睡眠時無呼吸症候群を放置しておいたらどうなるのかということで、リスク・合併症をまとめました。
この病気がご本人の健康や社会に様々な影響を与えることがご理解いただけたことと思います。
しかし、この病気の治療法はすでに確立されています。
しっかり治療すれば、健常者と変わらず生活できるのです。
次回は、睡眠時無呼吸症候群の診断についてまとめます。
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